砂漠の果てのサイドフィールド

2008-09-05

ひたすら駄文

カーディセウス様から影クモの糸の束を購入した。件の、捜索道具を作るための素材である。

同じ鱗族の方と会うのは久しぶりで、少し嬉しくなる。背は私よりも高く体力もあり、モンスターと渡り合い着実な調査記録を残されている、戦闘巧者といった雰囲気で、感じの良い方だった。思えばこの街では随分と多くの人々にお世話になっている。普段は工房に籠もりがちな私だが、少しは外に出て人と接した方がいいのかもしれない。


影クモの糸といえば、かつて狩りに行ってあっさりと敗北を喫し、辛酸を舐めさせられたこともあった。当時は己の反射速度を過信し、あのすばしこいクモの強襲が如何に厄介なものかを理解していなかったのである。

当時の私の装備では一匹を狩ることが精一杯で、痛手を負った私はそのまま療養所に担ぎ込まれたのだ。屈辱的ではあるが、己の未熟と不明を悟らされた出来事でもある。

現在でこそクモ糸は安定供給が成り立ち、暗黙の了解的な価格協定の下(実際にそんなものがあるのかどうかは不明だが)複数の店舗が販売している。店によって割引があったりポイント制だったりして、どこも価格以外の点で競争をしているのが、なんとも健全な市場で感心させられる。

ヘルベラ様の鱗亭などは鱗族割引や獣族割引といったサービスがあり、私のような鱗族にとっては安価にクモ糸を入手できる場所だ。

そんなわけで、別段自力でシャドウスパイダーを狩りに行かずともクモ糸は容易に入手可能なのだが、そこはそれ、雪辱の意味も込めて再び勝利を前提として挑んでみたいところ。

幸い、現状の装備は以前のそれとは雲泥の差。今の私ならばシャドウスパイダーを狩ることなどそれこそ朝飯前といったところだろう。


・・・確か以前は、こんな具合に調子に乗って敗北したような気もしたが、まあそれはあまり考えないことにする。


ただ、戦闘そのものに関しては私もそこそこの経験は積んできたと思う。何せ今の私といえば、草原でゴブリンの騎士を打ち倒し、ワーグナーへ運んでは財宝と引き替えに換金するという日々を繰り返しているのだから。

湿原やアクシデント遭遇などの第一線で戦う人々には到底及ぶべくもないが、大抵のモンスターならば驚異には値しない。

ゴブリンナイトというモンスターは中々に素早く、ある程度重い武具をつけているとあっさりと先手を取られ、その宝剣で中々に手痛い一撃を食らってしまう。

しばらく前まではそうして敗北を喫することもあったのだが、武具を軽いものに一新してからはそうしたこともなく、確実な先手をとって一撃で勝負を決めることができるようになった。


ワーグナーまで赴く手間を考えなければ、楽でいい仕事ではある。

さて、延々と草原で狩りをし続けているうちに、気づいたことがある。だからどうしたといわれればそれまでなのだが、なんとなく書き留めてみた。

しばらく前に森と草原とを繋ぐ分岐路・・・小径が発見されたのは周知の通り。私も草原の北方に行って狩りのついでに確認してきた。

今までさんざん訪れていたというのに気づかなかったというのは、全く自分の観察力不足なのかなんなのかわからないが、その日は太陽もまだ高く、時間に余裕があったのもあって、森の中を散策しつつ街に帰ってみるかと思い立った。

そうしてその日は何事もなく終わったわけだが、街に到着したときなにかひっかかるものがあった。

その時は気のせいかと思い深く考えることは無かったのだが、

しばらくして再び狩りに行かんとした所でふと気づいた。

気づいたら実行せずにはいられないのが私の性分だ。

午前・・・といってももう昼近くのこと。いつも出発する時間通りに出かけた私が向かった先はカノン大草原にではなく、フォニーの森だった。

森へ入り、入り口から分岐路へ、そしてそのまま草原の北へ。見上げると、太陽は丁度一番高い位置にさしかかったころ。

草原の入り口から北方面まで、たどり着くのに要する時間が丁度そのくらいなのである。

つまるところ、草原の北へは、森の入り口と草原の入り口とで等距離なのである。


本当に、だからどうした、という話なのだけど。

どうでもいいことでも、結構感動できるものなのだなあ、と自分について新たな発見をした瞬間だった。

ゲスト



トラックバック - http://pagane.g.hatena.ne.jp/homiya/20080905